家での暮らしがはじまったら

諦めないリハビリ

救命救急で一命をとりとめた後、当事者の回復具合を把握しながら家族は一喜一憂することでしょう。
交通事故で負った障害は中途障害です。障害は徐々に回復して行きます。諦めず、丁寧に、ときに厳しく、何年でもリハビリできます。怪我した当事者も、それを支える家族も、一緒にリハビリを頑張ることで得られた機能回復は、何物にも代えがたい喜びです。

地元では同じ症例の仲間がいない

特に人口が多くない地域では、交通事故の後遺障害を抱えながら暮らす人の割合が少なく、障害者施設や支援機関でも「前例がない」と言われ、家族は「うちと同じような人がいない」と、違和感や孤独を感じるケースが多々あるようです。また、在宅介護によって家族に疲れが溜まることもしばしばです。当会は、こうした問題解決するためオンラインの情報交換や、各地の障害者団体や支援機関とのネットワークを活用して、地域の社会資源をしっかり活用することで、当事者家族が少しでも暮らしやすくなるよう、情報提供等を行っています。

ご家族のための10か条(全米介護協会)

  1. あなた自身の人生を大切にしましょう。
    あなたの愛する人の病気や障害を四六時中あなたの人生の中心においてはなりません。
  2. 自分に優しくすることを忘れないこと。自分を愛し、誇りを持ち、価値あるものと思うこと。あなたは厳しい仕事をしているのですから、あなたのためだけの充実した時間を持ちましょう。
  3. うつ病の兆候があるなと思ったら、迷わず必要な専門家の援助を受けましょう。
  4. 援助の申し出は、遠慮せず受けましょう。そして、してほしいことをはっきりと言いましょう。
  5. 愛する人の問題を学習しましょう。情報はあなたに力を与えます。
  6. 気遣うことと、自ら介護することは違います。さまざまな機器の利用を検討しましょう。そして愛する人の自立を促進しましょう。
  7. 自分の勘を信じましょう。進むべき方向は大きく間違わないでしょう。
  8. あなたが失ったものを深く悲しんだ後には、新しい夢を見ることが大切です。
  9. 介護者として、市民として、自らの権利を主張しましょう。
  10. 他の介護者からの手助けを受けましょう。

東京慈恵会医科大学附属第三病院
リハビリテーション科 渡邊修先生 ご講演資料より

一人ではない、ということを
知ることは大きな力となるでしょう。

ご相談やサポートに費用はいただいておりません

被害者家族のみならずMSWや行政機関の方からも
多くの相談をいただいております。お気軽にご相談ください。

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